カノーラ(西洋ナタネ)

ナタネの一種であるカノーラは油糧原料として価値が高く、その油は他の食用油に比べ飽和脂肪酸が少ないという特徴を持っています。種子には44%もの油分が含まれており、収穫の後、種子を粉砕して油と搾り粕に分けます。その搾り粕は家畜の飼料に使われます。

カノーラは、ブロッコリーやカリフラワー、カラシナと同じ科の植物です。従来、潤滑油を得るために栽培されてきたナタネ (rapeseed) から、交配育種により作られた品種です。第二次世界大戦後、ナタネ (rapeseed) の需要は縮小し、生産量も減少しました。しかしカナダの科学者が、栄養的に優れ食用に適した油がとれるナタネ (rapeseed) を開発したため、生産と需要が回復しました。この新しいナタネ品種は「カノーラ(canola)」と名付けられましたが、欧州連合(EU)やその他の地域では、今でも「ナタネ(rapeseed)」と呼ばれています。

この植物の生育に適しているのは乾燥した冷涼な土地であり、主に米国、カナダ、オーストラリアで生産されています。カナダが世界のカノーラ生産の半分近くを占めています。

カノーラは収穫までの期間の非常に短い作物です。刈り取り後は畑でそのまま乾燥させ、1014日後に種子を集めて貯蔵するか、加工業者に販売します。

カノーラ油は、揚げる、焼くといった調理に使われるほか、食品の原料としても使われます。多くの国の食料品店で常に棚に並んでいる商品です。カノーラの搾り粕は、ダイズの搾り粕に比べてタンパク質が少ないですが、動物の飼料に配合して利用する事ができます。

モンサント・カンパニーは、気候の違いに応じて2種類のカノーラ品種を販売しています。Winter Canola (秋播きナタネ) は乾燥した気候で、冬は穏やか、夏は暑さの厳しい地域で栽培できる品種です。秋に種を播き、春に収穫します。もう一つのSpring Canola (春播きナタネ) はトウモロコシやダイズと同様に春に播き、秋に収穫するものです。いずれの品種も、農耕地用除草剤Roundup®に耐性を持ったRoundup Ready®カノーラとして販売されています。