モンサント・カンパニーはなぜ、自家採種する農業生産者を訴えるのか?

モンサント・カンパニーは、開発した種子の多くに、特許を保有しています。特許は、製品および製品開発に必要となった費用を回収する上で、必要なものです。これが特許が存在する基本的な理由のひとつです。さらに重要な理由として、技術革新を促進する目的もあります。特許による保護がなければ、民間企業にとって技術開発を進める意味も、そのために再投資する動機もなくなってしまいます。モンサント・カンパニーは、1日当り260万ドル以上(約2億円以上)の資金を研究開発に投じています。これらの研究開発は、最終的には農業生産者や消費者の利益につながりますが、特許による保護なくしてこれは不可能です。

農業生産者が特許によって保護された種子を購入する際には、モンサント・カンパニーから購入した種子を栽培し、そうして収穫した種子を、播種しない、という契約にサインします。米国では、年間300,000戸以上の農業生産者が、この契約を交わした上で種子を購入しています。他の種子会社も、自社の種子の販売に当たって、同様の規定を設けています。これは、ビジネスである以上は製品に対する対価を支払うという、契約の基本原則を農業生産者が理解しているからです。大多数の農業生産者は、弊社の研究を理解・評価し、それによってもたらされた革新的な技術に対する対価の支払いに納得しています。むしろ、対価を払わない農業生産者の存在に不公平感を感じています。

この契約を守らない農業生産者の割合はごく僅かです。弊社の特許を侵害したり、契約に違反したりしている疑いのある農業生産者は、モンサント・カンパニーのチェックや、第三者からの通報で把握できます。侵害や違反を発見した場合でも、これらの事案の大半は、法廷に持ち込まれることなく和解に達しますし、多くの場合、引き続きモンサント・カンパニーの製品を購入して下さいます。しかし時には、訴訟に頼らざるを得ない場合もあります。こうしたケースは比較的稀ですが、米国において1997年以降、138件(2009年7月現在)の訴訟を申し立てています。過去12年間の平均では、年間約10件です。現在までのところ、判決にまで至った訴訟は、僅か9件に過ぎません。これらのいずれの訴訟においても、陪審員もしくは裁判所は、当社の主張を支持しています。

農業生産者がすぐに和解に応じた場合、訴訟期間中あるいは訴訟後に和解に達した場合にかかわらず、その和解金は、奨学金制度などの青年指導者育成イニシアチブ(youth leadership initiatives)に寄付されます。

弊社がこの問題を追及し続けているのには、主に次の3つの理由があります。第一に、いかなるビジネスも、製品対価が支払われなければ成立しないためです。第二に、製品から得られる収益が減じてしまうと、研究開発に投資し、農業生産者に役立つ新製品を生み出す力が損なわれてしまうからです。モンサント・カンパニーは現在、1日当り260万ドル(約2億円以上)の資金を、新製品の開発・商品化に投資しています。第三に、対価を支払わずにモンサント・カンパニーの製品を利用する人を見過してしまうのは、契約を遵守している農業生産者にとって不公平になるからです。農業にも、他の全てのビジネス同様に、競争が存在します。農業生産者が、公平な条件で競争できるようにしなければなりません。

 

最終更新日:2010年4月14日