SHARE(Sustainable Harvest - Agriculture, Resources, Environment、持続可能な収穫-農業、資源、環境)プロジェクト

インドの農業生産者の生活を改善する

ニーズ

食品の価格が上昇し、食料生産が低下しているインドでは、農業生産者が、自国の食料の確保を改善するためのより良いツール、技術と教育へのアクセスを必要としていました。現在、インド政府は、2017年までに自国の人口が13億人に達すると推定しています。作物の生産率が現在のままでは、国民を養うのに必要な食料が極めて不足する可能性があります。

SHAREプロジェクトについて

SHARE(Sustainable Harvest - Agriculture, Resources, Environment、持続可能な収穫-農業、資源、環境)プロジェクトは、インドアグリビジネス専門家協会(Indian Society of Agribusiness Professionals:ISAP)とモンサント・カンパニーのパートナーシップとして創立されました。それは4年間の試験的なプロジェクトで、インドの3州(アンドラプラデシュ州、マハラシュトラ州、ラージャスターン州)にある1,050の村の10,000人の小規模・零細の農業生産者の社会経済的状況を、作物生産を増やすための資源を農業生産者に与えることで改善するために発足しました。このプログラムの目標は、ツール、技術と知識へのアクセスを提供し、ワタとトウモロコシの収量と収入を増やすことで、インドの農業生産者の生活を改善することです。

目標

SHAREプロジェクトは、ワタとトウモロコシの小規模・零細の農業生産者に以下を提供することで収量および収入を増加させることを目指しています。

  • 高収量の種子および農業資材
  • 最適な栽培手法に関するトレーニングと教育
  • 団体交渉力を実現する、農業生産者団体の設立
  • 農業科学センター、州立農業大学、最新技術を実践している部署との交流の増加
  • 受益者である家庭の女性を対象とした自助グループの創設
  • より良い市場との連携

トレーニング

課題:小規模・零細の農業生産者は、生産性に大きな影響を与える、質の高い農業資材、良い農業慣行、土壌の健康状態などのような観点の重要性をほとんど知りません。

ソリューション:播種前のトレーニングでは、トウモロコシとワタの生産を最大限に高めるための、適切な栽培慣行に焦点を絞ります。

以下のトピックを扱います。

  • 土壌の健全性と準備
  • 統合的な施肥管理
  • 農業資材の入手
  • 適切な播種間隔と適正な播種密度を確保する、作物の配置
  • 節水
  • 病害虫防除
  • 播種と施肥を同時に行なえる、兼用点播機による機械播種
  • 降雨が不十分で不確定な場合でも効果的に管理できる、キマメ、トマト、ダイズなどマメ科の植物の間作

収穫期前後のトレーニングでは、開花時期から収穫時期までを扱います。

以下のトピックを扱います。

  • 適切な時期と方法により、収穫の質を改善する
  • 収穫後の損失を最小限に抑え、リスクを軽減する
  • 廃棄物の削減、保管、市場情報、及び市場との連携
  • バイヤーとの結びつき/会合や、グループレベルの集団による、マーケティングオプションの向上

農業科学センター

ラージャスターン州のSHAREの農業生産者は、ブーンディとコタにある農業科学センターKrishi Vigyan Kendras(KVK)を訪れる特別な機会がありました。先進的な農業生産者の農場を訪れることに加え、州立農業大学、州と農業生産者が協力した先進的なイニシャチブ、作物研究センターを訪れることは、「百聞は一見にしかず」のアプローチにおいて不可欠な一部です。

SHAREの播種施肥兼用点播機

課題:播種が適切に行われなかったことで、農業生産者は種子の能力を最大限に引き出せませんでした。農業生産者は、伝統的な鋤をオスの子牛に引かせ、トウモロコシの種子を肥料と混ぜて播種していました。この方法では、発芽した種子が枯れてしまうことがあり、農地に実際に育つトウモロコシが少なくなってしまっていました。しかし、最大の問題は播種する種子が多すぎることにありました。過密な播種密度が、土壌から水分と栄養分を奪っていました。

ソリューション:問題に対応するため、モンサントのインド法人、ISAPおよびSHAREプロジェクトに参加する農業生産者が主導し、知識と経済的な面を分担することで、播種施肥兼用点播機を開発しました。播種施肥兼用点播機は、理想的な播種間隔推奨に沿うように種子と肥料を制御する機械です。点播機には種子と肥料の2つのボックスが備わっており、投入量調節器を用いることで種子量と施肥量を個別に調節できます。また2つのボックスのおかげで、複数の作物を播種することもできます。

この播種機の開発と導入により、農業生産者は、適正な種子量で播種することができ、効率的な播種のために種子と肥料を分けられるようになりました。1作期ごとのヘクタール当たりの収量増が2~6トン見られました。また、播種率も改善しました。つまり、ヘクタール当たりの種子が増え、肥料などの投入量を削減しています。

点播機は村々で共同利用されており、大きな誇りと当事者意識を生み出しています。成果を目の当たりにした関係者は、技術革新と、改良した種子と技術の利用の価値を信じています。