農業が持続可能であると見なされるためには、関係する全ての人々の生活を改善しながら、農業それ自体も改善することが必要です。

つまり、社会は入手可能であり、手頃な価格で、栄養価のある食料を必要とし、環境は配慮される必要があり、そして世界中の農業生産者は重労働に対する適正な報酬を得なければならないということです。


当社の目標

モンサント・カンパニーは、2020年までに、資源に恵まれない農業生産者やその家族など500万人を含む人達の生活を改善することを目指しています。当社は、すべての農業生産者、その家族および彼らが住む農村地域社会にとって、生活の質の向上に役立つ革新的な製品を提供することに注力してきました。これは同時に、消費者や社会全般に対しても、良い効果をもたらします。

飢餓の削減

世界では、9億2,500万人、ほぼ7人に1人の割合の人たちが、空腹のまま就寝を迎えています。この問題に対応する上で克服しなければならない最大の課題の1つは、生産性を高める農業への技術的アプローチを、持続可能性を推進する環境的アプローチに融合させることです。持続可能性を念頭に置きながら、技術を融合することは、当社の製品開発、技術開発の基本的な基盤です。

イネと小麦は、世界中の何十億もの人の食料の確保にとって非常に重要な2つの主要作物です。併せると、世界人口の半分以上を養っています。ただし、イネと小麦の収量改善は他の作物に後れを取っています。モンサント・カンパニーは世界的な食料の確保におけるイネと小麦の重要性を認識しており、持続可能な収量増への誓約の一環として、これらの作物で収量を増やすために1,000万ドル(1ドル110円計算で約11億円)を公約しました。モンサント・カンパニーのビーチェル‐ボーローグ国際奨学金プログラムは、この公約の成果です。この権威ある奨学金プログラムは、イネと小麦の生産における研究促進を支援し、未来の農業におけるリーダーとなり得る高度な教育を受けたイネと小麦の植物育種家を育成しようと努めています。

食品の栄養価の向上

農業は、食料の確保、再生可能エネルギー源、気候変動など、2-3例を示すだけでも、世界の数多くの問題のソリューションを見つける上で中心的な存在です。農業は人々の健康を改善する役割を果たすべきというのが適切ではないでしょうか?

持続可能な農業に向けた私たちの固い決意は、使用する資源を削減しつつ生産性を向上させることにありますが、この誓約については、少し掘り下げることが重要です。当社は単に生産性の向上で終わらずに、皆様の食卓にのぼる食品が優れたものであることを確実にしたいのです。私達の研究開発は、栄養価を高くした食品を生産する種子の開発にも向けられています。

栄養価を向上するという当社の使命から出た製品の一つは、当社の野菜種子ブランドの1つ、セミニスからのものでした。セミニスはブロッコリーの改良品種を商品化するためにApio, Inc.社と提携しました。このベネフォルテ・ブロッコリーには、グルコラファニンという植物栄養素の量が、同様の環境条件で栽培した他のブロッコリー主要品種に比べて2~3倍含まれています。グルコラファニンは身体の抗酸化酵素レベルを上昇させる働きがあり、こういった酵素は体内のビタミンA、CとEの抗酸化活性を維持するのに役立ちます。これらの抗酸化ビタミンは、フリーラジカルや他の環境ストレスによる損傷から身体を守るのに役立ちます。

皆の成功を促進

農業生産者の生活の質が向上すると、増え続ける食料の需要増に役立ちます。

私たちは、より良い種子を開発するために技術を用い、また農業生産者の生活に非常に大きな影響を与える新しい栽培手法を開発するためにパートナーシップを育みます。経済的に成功して貧困から抜け出したい世界中のすべての農業生産者と同時に、より健康な食事、教育の機会の向上、地域経済の改善によるより明るい未来を通じて、さらに多くの人達が幸せに暮らせるようなります。

バイオテクノロジーは小規模農業生産者にとって鍵となるツールです。国際アグリバイオ事業団(ISAAA)PG Economics(PGエコノミクス)社がまとめた世界的なメタ解析データに基づくと、2008年には始めて700,000人の資源に恵まれない農業生産者がバイオテクノロジー作物を導入しました。これら農業生産者を合計すると、技術の利用によって純所得が11億米ドル(1ドル110円計算で約121億円)増加しました