フィールド・トゥ・マーケット(圃場から市場まで)

食料と農業のアライアンス

ニーズ

世界の人口が2050年までに90億人を超えると予想される中、今後50年の間に、過去1万年間に生産されてた食料の累計よりもさらに多くの食料を、これまでよりも少ない土地、水とエネルギーで実現する必要があります。

プロジェクトについて

Field to Market(フィールド・トゥ・マーケット)とは、The Keystone Center(キーストーン・センター)によって組織、運営されている、農業セクターの真の影響を定義し、計測することを専門とする非営利組織です。

以下のような、約50の会員組織から構成されています。

  • 生産者団体
  • アグリビジネス
  • 食品企業・小売企業
  • 資源保全団体
  • 大学

この協働的提携関係は、食料と繊維の持続可能な生産の継続的な改善に向けた進捗状況を評価するのに役立つ、有用な評価ツールと資源を農業生産者に提供するよう努めています。さらにField to Market(フィールド・トゥ・マーケット)は、持続可能な農業の問題に対して協調的、かつ総合的なアプローチを保証することを目指しています。

持続可能な農業の定義

Field to Market(フィールド・トゥ・マーケット)では、以下の項目を実現しながらも現在のニーズに応えることを持続可能な農業と定義しています。

  • 環境への影響を少なくしながら、農業の生産性を高め、未来の世代を養う能力を高める
  • 安全で、栄養価の高い食品へのアクセスを通じて、人類の健康を増進する
  • 農村社会の社会的・経済的な健全性を高める

環境的・社会経済的指標に関する報告書

Field to Market(フィールド・トゥ・マーケット)は2012年7月にEnvironmental and Socioeconomic Indicators Report(環境的および社会経済的指標に関する報告書)を発行しました。この報告書では1980年~2011年までを扱っており、2部に分かれています。第I部では、6つの作物(トウモロコシ、ワタ、ジャガイモ、イネ、大豆と小麦)の環境的指標(土地利用、土壌浸食、灌漑水利用、エネルギー利用と温室ガス放出)を分析し、1980年~2011年にかけての傾向を説明しています。第II部では、5つの作物(トウモロコシ、ワタ、イネ、大豆と小麦)の社会経済的指標(資産負債率、変動費を上回る収益、国と州のGDP(総生産)への作物生産の貢献度、負傷事故件数、死亡件数、労働時間)を分析しています。

顕著な所見:

下表は、対象期間全体(1980年~2011年)における平均的傾向に基づく各作物での変化を%で表しています。例えば、トウモロコシでは、1980年~2011年の間に、米国で1ブッシェルのトウモロコシを生産する際に使用された土地は30%、土壌浸食は67%、灌漑用水利用は53%、エネルギー利用は43%、放出された温室ガスは36%、それぞれ減りました。詳しいデータは、報告書でご覧ください

作物の生産 土地利用の減少 土壌浸食の減少 灌漑用水利用の減少 エネルギー利用の減少 温室ガス放出の減少
トウモロコシ(ブッシェル当たり) 30% 67% 53% 43% 36%
ワタ(ポンド当たり) 30% 68% 75% 36% 30%
ジャガイモ(100ポンド当たり) 37% 60% 38% 15% 22%
イネ(100ポンド当たり) 35% 34% 53% 38% 38%
大豆(ブッシェル当たり) 35% 66% 42% 42% 41%
小麦(ブッシェル当たり) 18% 47% 12% 22% 15%