気候変動への対応を目的とした連携

私たちは、自社事業における二酸化炭素排出量の削減に取り組む一方、農業自体が大気中の二酸化炭素量を減らす大きな役割を担いうると考えています。それは簡単なことではありませんし、私たちだけでできることでもありません。そこで、農業生産者、大学、政府機関、非営利組織をはじめとする関係者と協働し、持続可能な農業の実践を通じて温室効果ガスを削減する方法を見出だす努力をしています。多様な視点を議論に持ち込むことが、創造的な解決策を作り上げる最も効果的な方法であると考えます。この連携を通じて次のような解決策を追求し続けています。

     

カーボン・ニュートラルな作物の生産

カーボン・ニュートラルな作物の生産」とは、排出される量と同じ量の温室効果ガスを吸収・蓄積できる栽培法・栽培技術を使った作物の生産をいいます。結果として、実質的な温室効果ガス(ghg)の排出はなく、このように育てられた作物は気候変動の原因になりません。もっと知る

     

農業の生産性向上

高生産性作物は同じ面積の土地でより多くの食料を生産でき、耕作面積の拡大を抑制することができます。生産性が高いということは、水や農薬などをより効率的に利用することを意味し、温室効果ガス排出の直接的な削減が可能になります。

     

森林破壊の防止

農業による大気中二酸化炭素増加の最大の理由としては、農地の拡大による森林破壊や湿地の干拓です。二酸化炭素を吸収・蓄積する自然の生態系の力を弱めてしまうのです。コンサベーション・インターナショナルはモンサントと協力して、ブラジルとインドネシアの農地における森林の保護と復元、そして同じ面積の土地でより多くの食料を生産するため、農業生産者の支援に取り組んでいます。

     

水のより効率的な利用

アフリカ向け水資源有効利用トウモロコシ(water efficient maize for africa)プロジェクトにモンサントは参加しています。これは多様な利害関係者を結ぶパートナーシップであり、水を効率的に利用して、害虫に強いハイブリッドトウモロコシ種子を開発することで、サハラ以南のアフリカにおける小規模農家の食料の確保と生活の改善をめざすものです、これはアフリカの生産者が気候変動の影響に対応するために役立ちます。

     

成功例(ベストプラクティス)の普及

不耕起栽培やカバークロップ、精密農業、土壌栄養素管理といったほ場管理技術の成功事例を導入することにより、土壌に貯留できる二酸化炭素の量を大幅に増やすことができます。これらの農法はすでに長い期間農業生産者が利用してきた方法であり、モンサントは啓蒙と実演を通じてこれらを普及させていきます。

農業生産者とともにほ場管理技術の成功事例を実施するのに加え、モンサントは以下のような活動にも参加しています。

気候変動対応型農業低炭素化技術パートナーシップイニシアチブ(climate smart agriculture low carbon technology partnership initiative:lctpi)において、モンサントは共同議長を務めています。これは、低二酸化炭素の未来に向けて、持続可能な開発のための世界経済人会議(world business council for sustainable development:wbcsd)が主導する協力事業です。

全米トウモロコシ生産者協会(national corn growers association)および土壌健全化パートナーシップ(soil health partnership)は、モンサントと連携し、農業生産者の協力を得て100カ所以上の試験ほ場を設置し、最も効果の高い輪作と温室効果ガスの排出削減を支えるシステムを実証しようと取り組んでいます。

ウォルマートとのパートナーシップにおいてモンサントは、農業生産者による肥料使用の効率化を図り、2020年までに米国内の100万エーカー(40.5万ヘクタール)の耕作地で温室効果ガスの排出を抑制することを公約しています。

atip基金との共同である米国農務省の回復可能な経済的農業実践(resilient economic agricultural practices)は、モンサントが一部支援している官民パートナーシップです。その目標は、土地の有効利用のため、健全な土壌の復元力と経済的な継続性を向上させることにあります。

シカゴ大学との提携では、気候変動が7種の穀物に影響を与える可能性を数値化することに重点を置いています。また、icfインターナショナルおよびagsolver, inc.との提携は、様々な農業戦略によって温室効果ガスの排出を削減する可能性の数量化をめざすものです。